世界観

新世界

女神、シンシアの眠る神殿を中心に、6つの世界が一つとなった統合されし新世界。
その世界いにはまだ名が無く、法と秩序も定められていない、生まれたての無垢なままである。
そこに、法と秩序、社会のあり方を決めるべく、未確認だった第6世界以外で構成された5つの同盟星(世界)の政策機関、五星同盟が機能する。
統合時、同素地帯と呼ばれる同じ素体構成、すなわちまったく同じ物質、質量、構成である大地、海域などが統合時に一つとなり、消滅する。
その消滅により、多くの人々が消滅に巻き込まれ、ほとんどの建造物もその傷跡を残すかたちとなった。
五星同盟は、まず生き残った生命の救護と安全を確立し、その存在を示す。
やがて、人々の認識の上に、五星同盟という政府機関の認識が確立され、世界は底辺を這いながらも社会としての活動を始めたのだ。
そこに現れたのが革命派と位置づけられる、この世界統合を影で操作した勢力。
世界を変え、変えた世界を我が手中に治めることを目的とし、五星同盟に立ちはだかる。
そして、この期に乗じて各々の目的のために、行動を起こす勢力が各地で跋扈し始める。
まだ、世界統合後から約半年が経ったばかりあった―――。


住人達

シンシア
統合されし新世界の女神。
中央に位置する神殿の奥深くで世界をつなぎとめる役割を担っている。

アルテミス
女神の遺志を継ぐ月下の騎士。
月の城の騎士にして賢人会議の議長を務める。
シンシアの側近であり一番の信頼者であった。
統合後の世界に秩序を作り上げるため、ホークアイ達と共に日夜会議を行っている。
剣の扱いよりも、陰力と呼ばれる魔術が得意。
賢者の中でもとび抜けた叡智と武勇を誇る。

ユナ
鬼手の異名を持つ妖魔。
異次元に隠してある鬼の手を素早く召喚し、不意打ちを得意とする。
ドランクに使えていたが、彼の遺言によりアルテミスを補佐する。
基本的に面倒くさがりである。

ヨヅキ
豪剣を振るう月人とハーフの女剣士。
大きく反った太刀を巧みに操る。
陰力は殆ど使えないが、陰力を太刀により引き出すことができる。
ユナとはよく喧嘩をするが、嫌悪を抱いている訳ではない。
セツナとの出会いで三人の言い争いが始まる。

ホークアイ
人類生粋の二刀流使い。
性別を男と偽っているが、本当は女である。
本当の性別を知るのは自分以外にいなく、男として扱われている。
特にそれを気にしてはおらず、むしろ都合がいいと思っている。

ローレライ
絶滅した種族の長。
世界統合前に月世界へ駆けつけ、崩壊から逃れた。
太陽世界は直前にメロウの攻撃で滅び、太陽族として残ったのは彼女とメロウだけである。
冷静な判断と穏便な処置で、人間界、第六世界などの戦闘を望まない人々を守護する非戦闘地区を確立する。

ソワ・ヴァルキュリス
天衣無縫の頂に君臨する妖魔。
妖魔達から女王、皇帝として謳われる妖魔。
亡き父母の意志を継ぎ、妖魔達を纏めている。
弱い者に興味がなく、配下として認めた者は身を挺して守り抜く。

ワース・ハースト
二丁の妖銃を使う果敢な妖魔。
特殊な銃で妖気を弾に変換して攻撃を放つ。
狂気を帯びた妖銃弾幕を好み、視覚、聴覚を手始めに殺してくる。
ソワとアネモネとは大親友をも凌駕するほどの仲である。

アネモネ・ラタトスク
冷静沈着で叡智を誇る妖魔
豪快な妖魔術を使い、標的の逃げ場を奪うのが得意。
主に光線系統や爆破系統の術を好んで使い、精神と行動範囲を殺してくる。
大親友であるソワとワーストを頭脳で補佐する。

鎧之黒騎士
命と名を皇帝に捧げた妖魔。
ソワを守護する誓いを立てることで名を失い、生存を認められた黒い鎧の騎士。
ソワに絶対の忠誠を誓い、黒騎士と呼ばれている。
本名はアヴェルツィア・デュナミス。

ヨーク・ヴァルキュリス(エルフレム)
今は亡き妹君
ソワの妹として扱われているが、血はつながっていない。
ヴァルキュリス家と従兄妹の関係にあるエルフレム家から養子として迎えられた。
メロウとの戦いで戦死している。

クゥフゥ
古の偉大な妖魔。
ヨークの片手に憑依していた妖魔。
自称、昔は偉大な妖魔であったと語る。
ヨークと共に滅びたとされているが…。

マオ
世界に恐怖と革命をもたらす少年。
次元空間を創造する能力を持つが、統合したことで次元軸が重なったため、ほとんど使わない。
姉の死がきっかけとなり、ラウに唆されながらも革命を決意する。

錬金術師ラウ
禁忌を犯した学者。
マオと同じく元は第六世界の住人。
錬金術に長け、老いて尚研究に励んでいる。
革命を企てるきっかけは息子の死と国宝学者リストからの除名である。

メロウ
落日を呼ぶ太陽の悪魔。
突如コスモから姿を消し、第六世界でマオ達と出会う。
核エネルギーによる攻撃が得意。
ラウの研究に身を貸し、自分の複製物を量産した。

メーディス・ラ・フラン
毒を制す治癒の妖魔。
常日頃から客観的な態度を示す変わり者(本人はそうは思っていない)。
おっとりとした性格で、戦闘はあまり好きではない。
毒性の植物を生み出す能力を持つが、それを治癒に役立てようと日夜研究している。

ジャスティス
元天界の十七天使第五位の実力者。
主に妖魔界の監査を命じられていた。
メーディスのフィアンセ。
紳士的な物腰だが、戦闘はすさまじい。

夢魔
夢を統べる名の無き妖魔。
人の夢を支配する程度の妖力しか持たないため、名前を授かってはいない。
メロウに弾き飛ばされてから行方不明となっている。
ユナよりも面倒くさがりである。

ドランク
遊戯と仲間をこよなく愛した妖魔。
ユナたちの主人に当たり、妖魔界屈指の妖力をもっていた。
メロウとの戦いで片手を失うも、その代償に一矢報いることができた。
しかし、最終的にはメロウに殺されている。

ウロボロス
銀幕のホムンクルス。
セツナとアネモネに拾われ、セツナの覚醒と共に命を授かる。
体中全てが銀色で、尖った耳が特徴。
手などを変形させて武器にする能力を持つ。

セツナ
治癒能力を得た幼き少女。
ある日、吹き飛ばされたアネモネを助け、後にウロボロスを拾う。
同素振動による覚醒後、ヒーリング能力に目覚める。
ただ、手が出るのが早く、援護よりも前衛に出たがる。

ロジェット・クリストフ
野望と浪漫に満ちた銃使い。
世界統合によりリセットされた社会に乗じ、頂点を目指す。
仲間からの信頼が厚く、リーダーとしての風格もある。
カウボーイ姿が特徴で、銃の腕は横に並ぶものはいない。
いい加減そうだが、計算した行動しか取らない。

ハンス
想いを決意に変えた少年。
セツナに好意を抱いているが相手にさず、彼女に見合う男になろうと浪漫に志願した。
幼いこともあって、危険な任務はいまだ任されてはいない。
戦闘を基礎から覚え、少しでもセツナに振り向いてもらおうと努力する。

アルフレッド
浪漫を支える体技の匠。
我流の体術を生み出し、道場を構えていた。
ハンスの戦闘訓練では体術を顧問。
バランスの取れた戦術で、基本に忠実を好む。

武蔵
浪漫の特攻を担う双剣士。
元々は剣道界で名を上げていたが、竹刀に物足りなさを感じその道を後にする。
裏世界で本物の刀で殺しあうバトルに参加し、そこでも名を馳せた。
そして、その世界にも飽き、逃亡。
後に、ロジェットと銃と剣で対決し、敗北する。

ホムラ
朱焔のホムンクルス。
ウロボロスよりも先に作られ、焼却処分される。
しかし、その体は燃えることなくその焔を吸収し続けた。
第六世界の住人が同素振動現象で一斉に覚醒するとき、彼もまた命を授かる。
真紅の焔を纏い、破壊を繰り返しながらラウを探し彷徨う。

アリス
悲劇の死人。
マオの姉にして母親代わりも勤める。
早くに両親をなくし、高校に入ってからはアルバイトをしながらの生活。
マオのことを第一に考える良姉であった。
悲劇の日、帰宅途中に強姦に遭い、異変を察知し姉を探しに出た弟の目の前で息を引き取る。

グリード
強欲なる闇業界の一匹狼。
紫煙を纏い、闇の中からの不意打ちを得意とするマオの配下。
不法、偽造、暗殺のプロで、狂った額の報酬を要求するため、その業界からグリードと呼ばれるようになる。
彼自身、長くこの名で呼ばれていた所為か、本名を覚えてはいない。

ラビリンス
迷宮を生む狂気のプログラマー
元はゲームクリエーターで、難解なパズルやサスペンス系のゲームを作っていた。
しかし、彼の作り出すパズルや暗号は人知を超えるほど難解で、それを解ける者、理解できるものが皆無であったため解雇となる。
その後も、自宅に引きこもり数々の難問を作り上げ、そのHPがラウの目にとまった。

フリード
豪剣を振るう魔人。
覚醒により、人の域を脱する力を得てしまった剣士。
彼の振るう一振りは大地を深々と割るほどである。
無論その力に耐えられる剣など無く、ラウの発明した強靭な太刀でも10回振れば粉々になる。

サザンクロス
命の尊さを説き、暗殺を生業にする教皇。
教皇として宗教を纏め上げ、その幹部たちに殺しをさせていた人物。
教徒達を拷問、監禁、強姦し、至福を肥すも満ち足りず、解剖や生体実験に手を出す。
そのころには幹部も皆彼を恐れ、ついに彼の抹殺を実行する。
しかし、天は彼に味方し、暗殺は失敗に終わる。
幸い、その後彼は身を隠し、闇へと姿を消す。



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