数日後の王室。 「ソワ、これからどうするんだ?」 重症の傷も癒え、動けるまでになったワースの問いに、ソワはあらかじめそう言われるであろうと予測していたかのように、今後のことについて語りだす。 「まずは準備が必要ね。主力は私達3人いればいいけれど、囮くらいになりそうな僕を幾ばくか拾ってきなさい。」 ヨークの死は、最後に存在していた場所を確認した際何も残っていなかったことから、ほぼ確実視され、クゥフゥもまた共に逝ったと判断された。アネモネの捜索も五日間ほど行わせたが、報告では妖魔界にはいないとのことである。故に、残されたのがこの3人。 「次に、メロウが言っていた新世界や統合された世界のことだけど、遊戯邸に使いを送って知っている限りを聞き出す。あまり期待はしていないけど、ドランクなら何か掴んでいるかもしれないわ。」 その使いがドランクの元を訪れ、会談を済ませ発った後、ジャスティスとメーディスの一件から帰還したユナが厄介ごとを聞くこととなる。 「最後は待つだけ。だけど、新世界が統合…なら、領土を拡大しておくのも面白いかもね。」 「なんとなくわかったけど、難しいことは任せるぜ。」 あまり理解できていない様子のワースは、とりあえず合意。王座を挟み、対面の黒騎士も首を縦に振り、合意を示す。 それを確認し、ソワは王座からスッと立ち上がり、赤い絨毯の上をゆっくり歩き、最上階の窓から外を眺める。 「あの子が生きていたら―――。」 ぼそぼそと呟くような小さな声は、風に流れ、それ以上聞き取ることはできなかった。 新世界…、統合…、始まり…。 視ることもできない異界で、何かが動き出し、何かが始まろうとしていた―――。 〜Fin〜 |
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