とある会話があった日から五日後の昼過ぎ―――。 「ホークアイとローレライはここで待機。魔物の侵入阻止を頼む。」 「わかった。」 「了解しました。」 アルテミスの指示に二人は頷く。 「ユナとヨヅキは私と共に儀式の警護にあたる。」 二人も首を縦に振り了解を示した。 静かな神殿の中を進み、儀式を行う場所であろう、祭殿の間のような場所に到達した。シンシアはゆっくりと祭殿へと近付き、到達すると三人に向き直った。 「最後に伝えなくてはいけません。」 シンシアの最後という言葉に三人が反応するが、それを無視し、彼女は話を続ける。 「世界が統合されたとき、必ず今回の主犯格が現れるはずです。その主犯格たる人物を倒さない限り、世界を統合する意味はありません。五つの世界が協力し、主犯の企みを阻止することが残されるあなたたちの使命となります。」 三人は何も言えないまま、シンシアに聞き入っていた。 「ユナさんとヨヅキ。アルテミスを支えてあげてください。そして―――、」 シンシアの視線がアルテミスの視線と重なる。 「―――アルテミス。またいつか、ルナと三人で遊べる日が来る日まで、世界を頼みます。」 「…はい。」 アルテミスの返事を聞き、シンシアは祭壇に彫られた文字を読み上げる。次第に、シンシアの体が青白い光に包まれ、三人は目を逸らさずにはいられなくなった。 「私はこれより、統合された世界の女神となり、あなた達を見守りながらしばしの眠りにつきます。必ず世界を良き方向に導いてください。」 完全に光に包まれ、シンシアの姿は見えなくなる。その光がアルテミスへと近付き、彼の耳元でそっと囁いた。 「私は、いつまでも―――。」 「―――。」 その囁きが終わると同時に、シンシアと共に光は消え去った―――。 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 地震とは比べ物にならないほどの轟音と共に、同素体地消滅による何人もの犠牲を対価に、六つの世界が統合された―――。 〜Fin〜 |
戻る |